このサイトは蔵干(ぞうかん)と、そこから出る通変星を表示していません。出せないのではなく、出さないと決めています。その理由を書きます。
命式の下段に並ぶ子・丑・寅…を地支といいます。蔵干は、その地支の中に含まれているとされる天干のことです。
1つの地支には複数の天干が配当されていて、生まれた日が節入りから何日目かによって、そのうちどれを採るかが決まる——という考え方をします。 そして採った蔵干と日干を見比べて出すのが蔵干通変星です。
ここが要点です。配当される天干と、切り替わる日数の区切りは、流派によって異なります。
実際、計算サイトの中には蔵干の方式を複数用意して切り替えられるようにしているものがあります。方式を選ばせるということは、1つに決まっていないことを、作り手も前提にしているということです。
結果として、同じ生年月日でも、方式が違えば蔵干は変わり、そこから出る通変星も変わります。 「サイトによって通変星の数が違う」という戸惑いの、大きな原因の1つがここにあります(同じ星が2つ・3つあるとき)。
このサイトは採用している計算方法を全部公開する方針で作っています(計算の仕様)。立春で年を切ること、定気法を使うこと、真太陽時をどこに適用するか、日柱の基準日をどう確かめたか——すべて書いています。
蔵干を出すなら、同じように「なぜその方式を選んだのか」まで書ける必要があります。 複数ある方式のうち1つを、根拠を示さずに黙って採用して表示するのは、このサイトの作り方と合いません。選べないものを、選んだふりをして出さない——それだけの話です。
そのため、このサイトの通変星は天干に対してのみ表示しています。年柱・月柱・時柱の3つ(時刻が未入力なら2つ)です。
蔵干を扱っているサイトや書籍を使うのがよいと思います。そのときどの方式を採っているかが明記されているものを選ぶと、他と食い違ったときに理由を追えます。
方式が書かれていない結果どうしを見比べると、違いの原因が分からないまま「どちらが正しいのか」で迷うことになります。原因が分かっていれば、迷いは減ります。
計算の仕様(このサイトが何を採用し、何を出していないか) / 同じ星が2つ・3つあるとき / 用語一覧