四柱推命の通変星の1つです。
通変星の1つ。日干が生じる五行で、陰陽が異なる関係にあたる。
食神と同じく日干が生み出す側にありますが、陰陽が異なるため、出方がより鋭くなると説明されます。感受性の強さや表現力の豊かさを読む星です。同じ鋭さが、細部まで見抜く目として働くことも、言葉が率直に出すぎて摩擦を生むこととしても語られ、どちらを強調するかは解説によって差があります。
※ 用語の読み方は流派によって異なります。ここでは複数の解説で共通している範囲を書いています。
通変星は、日柱以外の天干に出ます。生まれた時刻が分からない場合は年柱・月柱の2か所、分かる場合は時柱を加えた3か所です。このサイトの計算で数えると、傷官がどこかに出る割合は2か所で約19.0%、3か所で約27.1%でした。3か所のうち2つ以上に重なるのは約2.8%です。
この割合は、通変星10種のどれで数えても同じになります。どの星も、命式に出ること自体はめずらしいことではありません。
※ 1940/1/1〜2009/12/31の全25,568日について、12の時刻帯を均等とみなし、東京の経度・このサイトの計算の流儀(計算の仕様)で数えた目安です。実際の出生数は季節によって偏りがあります。
五行の関係は同じで、仕組みの上での違いは日干と陰陽が同じか異なるかだけです。読まれ方の違いはこの陰陽の差から説明されることが多く、どちらの星も他の柱との組み合わせで出方が変わると読みます。
「傷官」は、官(正官)を傷つけるという意味の名前です。五行の関係で、傷官は正官を剋す(抑える)位置にあたり、複数の解説がこの関係から名前を説明しています。名前の字面は強い印象を与えますが、ここでいう「官」は通変星の正官を指しています。
古い分類での扱い
古い分類では、傷官は凶の側に数えられてきました。これについて、正官が尊いものとされていた時代に、その正官を強く剋す星として避けられたのが背景だと説明する解説があります。現代の解説には、物事の問題点を見抜いて作り直す力や、表現の鋭さとして読むものも多く、分類を紹介する解説の多くは、星そのものではなく命式全体の中で読むものだと添えています。